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2018-07-10

私たちが学習者として振る舞うときに、それが「固有名」なのか「専門用語」や「一般名辞」なのかを区別したがる傾向。化学の初心者だったとき、私たちの多くは、「元素名」もまた「人名」や「地名」と同様に「固有名に対する態度」で記憶や学習をしようとしたはずである、という事態。

ここでは「元素の名前」と「元素名をもつ物質」との相違という問題もある。「名前」のほうは限りなく固有名詞に近いが、その一方で「そのような名前をもつ原子」となると、これは宇宙の中にいくらでもあり(しかも数えることもでき)したがって、これらは指すときは固有名詞ではまったくない。

歴史上の概念で、時代や地理にあまり制限されずに適用することができる概念がいろいろと存在する(「国家」とか「侵略」とか)。ただ、それらがたとえば「未来」にも同様に適用できるかどうかはわからない。その意味で、いっけん固有名のように思えない名辞も、実は「日本」や「現代(20世紀から21世紀の現代)」という固有名を隠し持っている、とは言いうる。つまりこれらの概念も厳密に記述していけば、固有名がその定義文に必ず登場しうる。もっと言えば「地球」という固有名を隠し持っているとすら言える。この意味で、厳密に「固有名の登場しない定義文」はありえないことになる。つまり、概念としては役に立たないことになる。厳密な定義の中に「地球」「日本」「現代」などが登場するからといって、それらもまた固有名と区別がつかない、と規定することにはあまり意義が無い。


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